【恋する石けんStory】松風

恋する石けん探究コース生徒発表

2013年11月に開催しました
恋する石けん探究コース卒業発表会
参加者の恋する石けんプレゼンテーションを
ご紹介しています。

【石けんの銘】
松風

【コンセプト】
探究コース卒業の石けんづくりで
是非、使おうと思っていたサルバター
きめ細かくしっとりした泡


上品なしっとり感のある洗い上がりに
とりこになりました。


(探究コースLesson2「バターの会」にて
体感したバターです。)

沙羅双樹のサルバター。
4年前の入門コースの修了制作の時と同様、
能の演目から”石けん銘”のヒントを探しました。

沙羅双樹といえば平家物語ですが、
なかなか平家物語の中から
イメージするものがありませんでした。


サルバター(沙羅双樹)のイメージからは
はかなさ、無常観からイメージを膨らませて


秋の季節曲である(発表会の季節)
松風を選びました。

秋の夕暮れに旅の僧は須磨の浦で
月下の汐汲み(今で言う塩作り)
を終えた松風は、

村雨の2人の海人に出会います。
(この2人は実際はお化けです..)

海に移る月を汲む(汐を汲む)
幻想的な場面.
非常に美しい曲であり大曲です。

松風と村雨は姉妹で松風がお姉さんで
2人とも行平に愛されたのです.

汐汲みの場面で「一つの月に月影二つ.」
汐汲みおけそれぞれに月が写る.

切なく美しい場面ですが、
意味深な表現ですよね.
これが700年も前の曲なんて。

百人一首の行平の歌。
「立ち別れ
いなばの山のみねに
おふるまつとしきかばいまかえりこむ」
この歌も象徴的です.

在原行平(在原業平のお兄さん)に
愛された松風が行平の形見の狩衣と
烏帽子をつけて
恋の思い出に浸りながら

だんだんと半狂乱になり
松を行平と思ってしまう。
それを村雨がなだめる。

能に良くあるパターン。


2人の海人は旅の僧に供養を頼み
夢の中へ去って行き、


「夢も跡なく夜も明けて
村雨と聞きしを今朝見れば。
松風ばかりや.残るらん。」

最後は村雨にも似た
松風ばかりや残るらん。
と終わります.

サルバターからの
私のイメージです.

その他のオイルも
カレンデュラ、スウィートアーモンドと
”美のオイル”を選びました.

「松風」からデザインは松の緑、
月夜の墨色(炭)と
月の黄色カレンデュラインフューズドの
色を選びました。

正確にはビジュアルのイメージは
汐汲みのシーンです.

香りはサンダルウッド、
ジュニパー、ローズマリーを。

今回は、誰かのため
(自分、子ども、主人のため)
や何か(洗顔、保湿など)目的を
もったものではなく


単純に材料からイメージを
勝手に膨らませて作った石けんです。

レシピを組み立てる新しい試みでした。
これもまた、創作作業として楽しい時間でした。

元々は、次男の肌が弱かったので
石けんジプシーをしていましたが
なかなか納得できるものがなかった事.

アロマもインストラクターの資格まで
一気に取ってしまいました.

今は、化粧水などを作ったり、
家事も含めてアロマ&石けんライフを楽しんでします.


インターネットで先生のブログを見つけて、
初めはアロマレッスンを受けて、その後、
単発の石けんづくりのレッスン、そして
このコースレッスンができたので続けて受講しました。

2とも重なりますが、その当時1人で
石けんを作っていたのですが、
なかなかうまくいかず、その頃石けんレッスンを
始められたので、もう即決で受講を決めました。


なんと言っても、一人では実験できないほど
さまざまな素材での石けん作り.


配合パターンを変えて石けん作り.


同じ条件でもトレースが出るまでの時間が異なったり、
混ぜ方が本当に千差万別でとても勉強になりました.


また、手での撹拌の15分寂しくない.
おしゃべりしながらであっという間.

サルバターに魅せられての、レシピの組み立て.
能の演目、松風からインスピレーションを得て材料、


使用感を選ぶのは、特別な感じがあり
貴重な経験でした.

また普段の使用感が優先とは違う観点からも
香り、デザイン、ラッピングも含めての
松風の風景描写、女性像などまで自分で表現できたかは
分かりませんが、

レシピ作りに関して
新しいアプローチ法が学べたことが
とても良かったと思いました.


まずは、何より石けん作りの基本的なことが学べた.
デザインなど今まで興味の無かったところも
挑戦するようになった.

家族の石けん生活洗脳が大成功?!し、
家族でいろいろ感想をいいながらの
お風呂タイムなどが楽しくなりました.


アロマテラピーのインストラクターの資格も生かし
将来自宅でレッスンなどができたらいいなと思っています.

(千葉県在住 40代 主婦 MR様 )

恋する石けん探究コース卒業発表会
恋する石けん探究コース卒業発表会

千葉県我孫子市より通学してくださっていたRさん。
私が横浜に戻ってきてたばかりの頃2008年に
初めてお教室の門をたたいてくださってからのご縁です。

2009年からアロマのレッスンメニューだけだったものに
アロマをもっと日常に取り入れるアイテムとして
手作り石けんのレッスンが加わりました。
2010年に最初の修了生を出しましたがその時のおひとり。

修了制作の石けんも、
こんな風に熨斗紙風ラッピングを
されていたことを思い出します。


(当時はまだ探究コースがなく、
現在の入門コースだけで発表会をしていました。
名前も ” 石けんお披露目会 ” )

Rさんが将来開かれるお教室でたくさんの人の
笑い声が聞こえるようです。
応援しています!

(注:この記事は、ブログサイト移転に伴い、
2013年投稿時のものをそのまま掲載しています。


当時は、入門コースはベーシックコース、
探究コースはアドバンスコースという
名前で開講していました。

その部分のみ現行の名前に合わせて
リライトしています。)