【恋する石けん学】石けんの泡ってなに?どうしてできる?

石けんの泡実験

恋する石けんは、
アロマテラピーの考え方を
ベースに、

自分を含めた石けんを使う人の
背景から見つめて(ホリスティックに)作ること



半径30cmのヒト、コト、モノを
大切に思い作るから、
「恋する石けん」と呼んでいます。

そんな恋する石けんを
受講くださっている方からの
ご質問です。

恋する石けん入門コース受講生からの質問

石けんの泡ってなんですか?

生徒さんの質問より

まず、石けんの泡に限らず、
「泡」ってどういうときに
できるのでしょう。

グラスに水道水を入れて、
スプーンを使って、パシャッ、パシャッと
大きく激しくかき混ぜてみました。
(物理的力)↓

写真のように↑気泡ができますね。

でも、この気泡が出た状態は保持されることなく、
すぐに消えてしまいます。


(普段の生活の中で
よく目にされる様子です。)


これは、液体の「表面張力」の概念から
説明できます。

表面張力という言葉は、
結構、日常的に使っている
言葉で、馴染みがあるのではないでしょうか。

飲み物をカップのギリギリまで入れて、
表面が膨らんだように張って見えて、
こぼれない場面で使ったりしますね。

液体の表面張力は、
1番安定した表面の状態を
常に保とうと働くきます。

【表面の安定度】
泡がたっている状態<泡がたっていない状態

泡がたっていない方が
表面が安定するので、

表面張力が働き、
泡を打ち破って平らになる。

恋する石けん®︎入門コースの
Lesson1で
石けんは、界面活性剤であるということ、

またそれは
界面が存在する
油と水を例にあげれば

その界面の性質をかえて
油と水を混じりあわせるもの。
であるとお伝えしています。

つまり、

界面活性剤は、
表面張力を弱める働きがある。
⬇️⬇️⬇️
水面に泡がたってもそれを破って、
真っ平らな状態(安定)に
戻ろうとする力が弱くなる。

ということ。

では、石けんなどの界面活性剤が
水にとけていれば泡ができるのでしょうか?

検証してみましょう。

写真は、↑10omlのお湯にピンククレイの石鹸を
(左)大さじ1と(右)小さじ1/4
を溶かしたもの。

ただ溶かしただけでは、
泡は、ほとんどみられませんね。

ペットボトルに入れて、
10回ずつふりふりしてみました。

しっかり角がたった濃厚な
泡ができました。

これは、

石鹸水という液体の中に
空気がとりこまれ、できた気泡。

「フリフリする」ことで
攪拌という物理的な力を加えたこと
によるものです。

これらがたくさん集まることによって
安定したフォームのような泡になります。

これが「石けんの泡」として
私たちが認識しているものですね。

30分後の様子↑

シュワシュワとゆっくり泡が消えていく音。
液体の表面張力が弱いので
元に戻る時間がかかります。

(左)大さじ1の石けん
(中)小さじ1/4のけん
(右)耳かき1程度の石けんが入ったお湯

【1時間後↑】

1時間後には、右のグラスは、
すっかり泡がなくなりました。

このことから、
泡が出るためには、
水の中に十分な石けんが
溶けていること

なおかつ
石鹸水の中に十分な空気を
とりこめるぐらいの物理的な力が
必要だということがわかります。

まとめ▼

「石けんの泡」とは、
    ↓

「石鹸+水」という液体の中に
空気がとりこまれたもの。